住職の伝 道

青空
2019.05.09
空は、いつも青空。
雲が出ようが、雨が降ろうが、雷が落ちようが、
空は、いつも青空。
それが真理。
人も、心はいつも光。
悲しいこと、腹が立つこと、苦しいこと、様々なことが起こっても、
心は、いつも光。
それが真理。
人は、苦しいこと、悲しいこと、辛いこと、
楽しいこと、嬉しいこと、おもしろいこと、
いわゆる感情に支配され、
まるで人生がそのようなものだと思ってしまう。
もちろん、感情をなくせとは申しておりません。
感情そのものに支配されてはならないと、
心が、空が、申しております。
地球の心が青空であるように、人の本当の心は、
もう一人の自分、良心なのです。
良心はあなたに、常に語りかけています。
自分だけ得をしたらだめですよ。
腹が立ったら怒ってもかまわないけれど、
いつまでも怒りのなかにいてはいけませんよ。
青空になりなさい。
みんなが幸せになるように働きなさい。
深い悲しみに出会ったなら、それを心にしっかり刻んで、
そらさないで、逃げないで、
悲しみも、苦しみも、あるがままに受けてください。
そして空に、雲や、雨や、雷があるように、空に返してください。
ばかにされたくないと、人に向けてしまうと怒り(雷)になり、
自分はだめだなぁと、自信がなくなると(雲)となり、
悲しい、苦しいと思うと(雨)になります。
負けたくないと、人に向けてしまうプライドでは、
いつもどこかが怒っていて、
間違いが起こると人のせいにして、
自分はがんばっているのにあの人のせいだと、
人ばかり責めて、答えのない人生を送っている。
そういうプライドを自分の支えではなく、
心の光に変えてください。
空がいつも青空のように、
心もいつも光でありますように。
合掌